職場体験として、浦添市伊祖にある「株式会社 久樹」へお邪魔しました。
久樹さんは障がい者就労継続支援A型事業所となっており、
”根本的な問題を解決する障がい者の方々の就労支援施設として、自立への第一歩をサポートし、
障がい者の方々が地域で安心して働ける社会の実現を目指している”
そうです。
主な仕事内容はオリジナルレザークラフト(革製品)の製作で、販売会やバザーにも参加
されているんだとか。
今回は、利用者さんの仕事の一部を体験してみる(久樹さんで作製されているクラフトの一部を実際に作ってみる)ということで、一から丁寧に説明を受けてのお時間でした。
革を折り曲げて、穴をあけて、糸で縫い付けて、実際に使えるものになったかの検査をして完成!
と文章で書けばこれくらいと思ってしまう内容なのですが、実際にやってみると
変に力が入ってしまって革部分に傷がついてしまったり、
穴が変な形にあいてしまったり、
縫い目がきれいに揃わなかったり・・・
と、とてもコツのいる作業ばかりで、時間内ではみんなが今一つな出来にしかなりませんでした((+_+))
それでも久樹の職員の方は最後まで見守ってくださり、
みんな時間を忘れるほど夢中になって作業を楽しく行うことができました。
帰り際、訓練生に感想を聞いてみると
「今日はまだ軽い気持ちでできたからいいけど、実際に売られるものを作る立場になったら
こんな楽しいだけの気持ちじゃいられない。
そう考えると今日の作業は自分に合っているように思えたけど、続けられるかと聞かれれば
わからない・・・」
と素直な声が聞けました。
とりあえず、自分が楽しいと思えるものに出会えたなら、それが仕事に繋がっても
繋がらなくてもよかったんじゃない?ということで、訓練生もそれに納得。
日ごろの生活の中では出会えないものに出会えたりすることが
訓練のいいところです。
訓練生たちはその貴重な時間を、同じ期間を過ごすメンバーと共有しながら、モノやコトに対する考え方や受け止め方の違いに気づいていきます。
この気づきこそが成長の糧になるものだということで、
訓練の中ではなるべく沢山の「体験」を大切にしています。
残り早1月半。どんな気づきがあるのか楽しみです。